トラブルは一気に消えない。でも、1つずつ動けば景色は変わる

成長・マインド

夏休み前、仕事で大きなトラブルを3つ抱えていた。

正直、かなり重かった。

どれも簡単には片づかない。

しかも、自分一人で解決できる話でもない。

それでも、夏休み明けから一つずつ向き合ってきた。

全部が解決したわけではない。

むしろ、まだ先が見えないものも残っている。

ただ、不思議なことに、以前より気持ちはかなり軽い。

最近改めて感じる。

問題は、解決したから楽になるのではなく、逃げずに動き始めた時点で少し軽くなることがある。

夏休み前、3つの大きな問題を抱えていた

1つ目は、プロジェクトマネージャーの交代を伴うプロジェクトトラブル。

担当メンバーのメンタル面の問題からPM交代が必要になった。

そして、交代をきっかけに、それまで表面化していなかった課題が次々と見えてきた。

要員の再アサイン。

スケジュールの見直し。

赤字拡大への対応。

上位層への報告。

対策案の整理。

そして、お客様への謝罪と協力依頼。

一つの問題から、いくつもの問題が連鎖して出てきた。

2つ目は、自社パッケージの品質問題。

過去の品質問題によって、お客様経営者との信頼関係が大きく悪化していた。

その影響は別の進行中プロジェクトにも及び、

「本当に検収してよいのか」

という空気になっている。

技術的な完了だけでは終わらない。

失った信頼をどう取り戻すかという、もっと難しい問題だった。

そして3つ目。

要件確認を進めているプロジェクトで、スコープがなかなか収束しない。

作業が増えれば、当然費用も増える。

しかし、その費用を誰が負担するのか。

元請けとの調整が難航していた。

こうして並べてみると、改めてなかなかのラインナップである。

一番しんどかったのは「まだ何も決まっていない時間」だった

夏休み前は、この3つについてかなり考えていた。

どう説明しよう。

怒られるだろうか。

費用交渉は決裂しないか。

お客様は納得してくれるだろうか。

上司にはどう見られるだろうか。

頭の中では、何度も悪いシナリオを作っていた。

ところが、考えれば考えるほど答えは出ない。

相手がどう反応するかは、実際に話してみないと分からないからである。

今振り返ると、問題そのもの以上に、

「まだ何も決まっていない状態」

が精神的に一番しんどかったのだと思う。

1つ目。まずは謝り、立て直した

PM交代となったプロジェクトは、体制を組み直した。

課題を整理し、追加要員を検討し、スケジュールを作り直した。

そして、お客様へ謝罪に行った。

正直、かなり厳しい反応も覚悟していた。

しかし、実際に話してみると、想像していたより協力的に受け止めてもらえた。

もちろん、問題がなくなったわけではない。

ここからは、約束した内容を確実に遂行しなければならない。

ただ、

「どうなるか分からない問題」から、「やるべきことが決まった問題」へ変わった。

これは大きかった。

2つ目。まだ解決していない。でも、次の一手は決まった

品質問題から生じた検収問題については、まだ解決していない。

現時点では、9月中にお客様の社長へ改めてアプローチする計画を立てたところである。

その結果どうなるかは分からない。

もしかすると、思うようには進まないかもしれない。

それでも以前とは違う。

少なくとも、

「どうしよう」

と考え続ける状態から、

「まず、このタイミングで、この話をする」

というところまでは進んだ。

解決していなくても、次の行動が決まるだけで、問題の見え方は変わる。

3つ目。費用調整は、ひとまず収束した

スコープが収束しないプロジェクトについては、元請けとの費用調整を続けた。

責任範囲。

追加作業。

今後の回収方法。

それぞれ立場が違うので、簡単にはまとまらない。

何度も考え、話し合った。

そして、最終的にはひとまず収束した。

完全に満足する結果だったかと言われれば、そうでもない。

しかし、少なくとも前へ進める状態にはなった。

それで十分だと思っている。

うまくいかなくても、逃げなかったほうが気持ちはいい

今回の3つのトラブルを振り返って感じることがある。

私は別に、すべてをうまく解決できたわけではない。

2つ目はまだ結果が出ていない。

1つ目も、これから確実に遂行する必要がある。

それでも、自分なりに、

「今できることは何か」

を考えて、逃げずに動いてきた。

結果として、

うまくいったかどうか以上に、逃げなかったこと自体が少し気持ちいい。

これは意外だった。

トラブル対応なんて、本来楽しい仕事ではない。

できればやりたくない。

しかし、

見ないふりをする。

先送りする。

誰かが何とかしてくれることを期待する。

この状態のほうが、自分にはよほどストレスになるらしい。

行動すると、不安が「作業」に変わる

最近、何度か同じことを感じている。

考えている間は、

「どうなるんだろう」

という不安である。

しかし動き始めると、

資料を作る。

人を集める。

説明する。

謝る。

交渉する。

スケジュールを決める。

という具体的な作業に変わる。

不安が消えるわけではない。

それでも、

正体の分からない不安が、処理できるタスクに変わる。

これが大きいのだと思う。

トラブルは、一気に解決しなくてもいい

以前は、問題を抱えると、

「早く全部片づけたい」

と思っていた。

しかし、大きなトラブルほど一気には解決しない。

相手もいる。

組織もいる。

時間もかかる。

だから、

全部解決することを目指すより、

今日一つ前へ進める。

くらいでいいのかもしれない。

3つあった問題のうち、

1つは実行フェーズへ。

1つは次のアプローチまで決まった。

1つはひとまず収束した。

こうして見ると、確かに少しずつ景色は変わっている。

まずは、行動から始まる

トラブルが起きない仕事など、おそらくない。

管理する立場になれば、むしろ自分が起こしていない問題まで集まってくる。

それは今後も変わらないだろう。

だったら、

「問題がなくなること」

を心の安定条件にしてしまうと、永遠に落ち着けない。

それより、

問題が起きたときに、自分なりに何ができるかを考えて動く。

そのほうが自分には合っている気がする。

うまくいかなくてもいい。

相手に断られることもある。

失敗することもある。

それでも、悶々と考え続けるより、動いたほうが気持ちはいい。

今回の一連のトラブル対応で、改めてそう感じた。

問題解決は、答えを見つけてから始まるのではない。

まず動く。

そこから、答えが少しずつ見えてくるのだと思う。

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