「ありたい自分はどんな姿ですか?」
そう聞かれたら、少し考えてしまう。
出世している。
仕事ができる。
周りから信頼され、愛されている。
家族とも仲が良く、老後のお金の心配もない。
そんな姿を思い浮かべる。
でも、改めて考えると、
「そんな人、本当にいるのだろうか」
とも思ってしまう。
理想は、少し欲張り過ぎる。
では、今の自分はどうなのだろう。
出世については、それなりにはできている。
仕事も、自信があるとは言えない。
ただ、自分の専門分野では、少しは一目置いてもらえるようになってきた気はする。
周りから愛されているかと言われると、自信はない。
むしろ、そうではない人もいるだろう。
管理職をしていれば、全員に好かれることなど難しい。
家族はどうだろう。
これは、ありがたいことに恵まれていると思う。
一方で、老後のお金については、まだ不安がある。
独立も考えている。
これからどうなるかは分からない。
こうして並べてみると、
理想とは少し違う。
足りないものも多い。
でも、最悪でもない。
昔は、
「できていないこと」
ばかり見ていた。
だから、自分を必要以上に責めることもあった。
しかし最近は、
「できていること」
も少しは見られるようになった。
もちろん、もっと成長したい。
もっと仕事ができるようになりたい。
もっと人から信頼される人間になりたい。
その気持ちは今も変わらない。
でも、
今の自分を全否定する必要もないのだと思う。
理想を持つことは大切だ。
ただ、その理想だけを見続けると、
今の自分の良さを見失ってしまう。
だから時々、
ありたい自分ではなく、
今の自分を整理してみる。
すると、
思っていたほど悪くはない。
そんなことに気付く日もある。
年齢を重ねるというのは、
理想を追い続けることだけではなく、
今の自分も少しずつ受け入れられるようになることなのかもしれない。

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