心が軽くなったら動くのではない。動くから、心が軽くなる。

成長・マインド

今日は、なかなかの長距離出張だった。

目的は、お客様への謝罪と、トラブルプロジェクトの立て直し計画について了承をいただくこと。

文字にすると二行で終わるが、精神的にはなかなか重い。

飛行機で前泊し、翌朝は新幹線。そして、そこから車で移動してお客様のもとへ。

「楽しい出張」とは、かなり遠い。

むしろ出発前は、憂鬱な気持ちのほうが強かった。

謝罪訪問へ向かう途中で、まさか景色に癒される

新幹線に乗り、初めて訪れる土地を眺めていた。

すると、ふと窓の外の景色が目に入った。

「ああ、いい景色だな」

自分でも少し意外だった。

これから謝罪訪問に向かう人間が、新幹線の窓から景色を眺めている。

仕事そのものは重い。

移動も長い。

体も疲れている。

それなのに、少しだけ気持ちが楽になった。

そこで、あることに気づいた。

家で仕事をしていたら、どうだっただろう

もし今日、出張せずに家にいたらどうだっただろう。

移動時間はない。

その分、仕事をする時間は確保できる。

メールを返し、資料を作り、Teamsで会議をして、溜まった仕事をかなり片付けられたかもしれない。

一見すると、そのほうが効率的である。

しかし、おそらく私は一日中、仕事のことを考えていただろう。

パソコンの前で、

「あの案件、どうしよう」

「お客様は怒っているだろうな」

「次は何をしなければならない」

と考え続ける。

仕事は進んでも、憂鬱はもっと大きくなっていたかもしれない。

そう考えると、移動というのは単なる「仕事ができない時間」ではないのだと思った。

動くことで、強制的に景色が変わる

飛行機に乗る。

新幹線に乗る。

知らない街を歩く。

外の景色を見る。

人と直接会う。

身体を動かせば、否応なしに自分を取り巻く環境が変わる。

頭の中だけで仕事をしていると、思考が同じ場所をぐるぐる回り続けることがある。

しかし、身体を動かせば、目に入ってくるものが変わる。

すると、不思議なことに思考まで少し変わる。

今回の出張で、それを実感した。

そして、お客様と直接会った

もちろん、今回の出張は気分転換が目的ではない。

本番はお客様との面談である。

立て直し計画を説明した。

これまでの状況も踏まえて話をした。

結果として、立て直し案を評価していただき、合意を得ることができた。

何より大きかったのは、お客様の顔を直接見ることができたことだった。

メールやオンライン会議だけでは分からないことがある。

表情。

話し方。

反応。

こちらの説明を聞いたときの空気。

直接会ったからこそ感じ取れる情報は、やはり多い。

出張前に頭の中で想像していたものと、実際に会って感じたものは少し違っていた。

そして帰るころには、朝よりも心が軽くなっていた。

「元気になったら動こう」は、逆なのかもしれない

今回、一番印象に残ったのはここである。

私はどこかで、

「気持ちが楽になる → 行動できる」

と思っていた。

疲れているから休む。

気持ちが落ち着いてから動く。

やる気が出てから始める。

もちろん、それが必要なときもある。

でも、実際には逆のケースもかなりあるのではないだろうか。

行動する → 景色が変わる → 人と会う → 状況が動く → 心が軽くなる。

今回の私は、まさにそうだった。

出発するときに問題が解決していたわけではない。

気持ちが前向きだったわけでもない。

重い気持ちを抱えたまま、とりあえず飛行機に乗った。

そして移動し、お客様と会い、話をした。

その結果として、少しだけ心が軽くなった。

悩んでいるときほど、小さく動いてみる

仕事をしていれば、どうしても憂鬱になることはある。

そんなとき、部屋の中で考え続けても、答えが出ないことも多い。

だったら、少し外へ出てみる。

歩いてみる。

いつもと違う場所で仕事をしてみる。

会うべき人に直接会ってみる。

大げさなことをする必要はない。

身体を先に動かしてしまう。

心は、そのあとから付いてくることがある。

今日の長い出張で、そんな単純なことに気づいた。

謝罪訪問へ向かう新幹線から見た、何気ない景色。

おそらく私は、しばらく忘れないと思う。

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