つい先日、中小企業診断士として独立している方と話をする機会があった。
その中で、一番印象に残った言葉がある。
「診断士だけで食べていくのは、簡単ではない。」
やはり現実は甘くない。
資格を取れば仕事が舞い込んでくるわけでもないし、診断士という肩書だけで選ばれる時代でもない。
では、どうすればいいのか。
答えは意外とシンプルだった。
「自分だけの強みを持つこと。」
資格ではなく、何ができるか
中小企業診断士は、経営全般を学ぶ資格である。
だからこそ、逆に「何が専門なのか」が見えにくい。
財務が得意な人。
人事が得意な人。
マーケティングが得意な人。
ITが得意な人。
同じ診断士でも、それぞれ違う強みを持っている。
結局、お客様が求めるのは資格ではなく、
「この人なら、この課題を解決してくれそうだ」
という期待なのだと思う。
私が目指したい強み
私自身が目指しているのは、
データ分析を起点に、経営改善につなげる支援である。
データを見える化する。
利益構造を分析する。
KPIを設計する。
そして、数字を眺めるだけではなく、
「明日から何を変えれば利益が出るのか」
まで一緒に考える。
そんな支援ができるようになりたいと思っている。
まだ専門家とは言えない
とはいえ、現時点で胸を張って
「私はこの分野の第一人者です」
と言えるほどの実績はない。
むしろ、まだ学ぶことの方が圧倒的に多い。
企業分析も続けている。
AIとも毎日のように議論している。
本も読む。
考える。
試行錯誤を繰り返している。
それでも、「まだ足りない」と感じることばかりだ。
だからこそ、やりながら磨く
以前の私は、
「十分な実力が付いてから独立しよう」
と考えていた。
でも最近は少し考え方が変わった。
もちろん最低限の準備は必要である。
しかし、本当に実力が付くのは、お客様と向き合い、実際の経営課題を解決しようとした経験の中なのではないかと思う。
学びながら実践する。
実践しながら学ぶ。
その繰り返しでしか、本物の力は身につかないのかもしれない。
不安はある。それでも前へ進みたい
独立には不安がある。
収入のこと。
仕事が取れるのかということ。
本当にお客様の役に立てるのかということ。
考え始めると、いくらでも心配は出てくる。
それでも、自分が本当にやってみたいことが少しずつ見えてきた。
データを活用して経営を良くする。
経営者と一緒に悩み、一緒に改善していく。
そんな仕事ができたら、きっと面白い。
だから今は、焦らず、一歩ずつ力を付けていきたい。
独立はゴールではない。
本当の意味での学びは、そこから始まるのだと思っている。

コメント