いい診断から勝てる戦略へ。中小企業診断で足りなかった「絞り込み」と「仕組み化」

勝手に企業診断

最近、自分の企業診断を振り返っていて、少し見えてきたことがある。

以前より、企業の強みは見えるようになってきた。

  • リーピーの「提案型ホームページ制作」
  • 翼学院グループの「人生伴走型の教育支援」
  • ライオンパワーの「特注対応と横断チーム」
  • 日東社の「インテリア×ギフトとしてのマッチ再定義」

こういう企業の「らしさ」や「武器」は、かなり拾えるようになってきたと思う。

ただし、まだ足りない。

何が足りないのか。

一言で言えば、

“勝てる構造”まで落とし切れていない。


強みは見える。でも、勝ち方がまだ甘い

企業の強みを見つける力は、少しずつついてきた。

  • 他社が真似しにくい技術
  • 創業者や経営者の想い
  • 独自の組織文化
  • 顧客との関係性

こうしたものを「戦略の核」として捉えることはできる。

これは大事だ。

なぜなら、中小企業は大企業のように資本力で勝てないからだ。

勝つには、

その会社にしかないもの

を見つける必要がある。


でも、そこで止まると弱い

問題はその先だ。

「強みがあります」だけでは戦略にならない。

重要なのは、

その強みが、どう利益に変わるのか

である。

例えば、口コミが多い。

これ自体は良いことだ。

でも、それだけでは足りない。

本当に見るべきは、

  • 誰が紹介しているのか
  • なぜ紹介が起きるのか
  • どの顧客が高単価につながるのか
  • 紹介を再現する仕組みはあるのか

ここまで掘る必要がある。

現象を見るだけでは浅い。

勝てるメカニズムまで見ないといけない。


最近の反省。「広げすぎる」

自分の悪い癖も見えてきた。

それは、

可能性を広げすぎること。

例えば、日東社のマッチ。

最初は、

  • アウトドア
  • 災害対策
  • インテリア
  • ギフト
  • 海外展開

いろいろ考えた。

どれも間違いではない。

でも、中小企業の戦略としては弱い。

なぜか。

リソースが分散するからだ。

本当にやるべきは、

一番勝てる場所に絞ること。

日東社であれば、

「インテリア×ギフト」

ここに絞る方が筋が良い。

戦略は、広げることではない。

捨てることだと感じた。


「SaaS化」も危ない

もう一つの反省。

すぐにSaaS化と言いたくなる。

Web制作会社なら、

「アクセス分析をSaaS化」

製造業なら、

「設計DBをサービス化」

一見、かっこいい。

でも、現実はそんなに甘くない。

  • SaaSは開発コストが高い
  • 競合も強い
  • 継続率も問われる

その会社の強みが「人による提案」なら、SaaSにすることで、むしろ強みを消す可能性もある。

だから大事なのは、

その会社の強みが一番活きる収益モデルにすること。

リーピーなら、いきなりSaaSではなく、

改善伴走サービス

の方が自然だ。


本当に必要なのは「パターンDB」

最近、かなり重要だと思っているのがこれだ。

パターンDB

属人化しているノウハウを、いきなり完全マニュアル化するのは難しい。

でも、次のような情報を蓄積することはできる。

  • ヒアリング項目
  • 顧客タイプ
  • 課題パターン
  • 提案パターン
  • 成功事例
  • 失敗事例

これがあると、提案や支援の再現性が上がる。

つまり、

人にしかできない部分を残しながら、外せない部分を仕組みにする。

これが現実的な強化策だと思う。


KPIも、まだ甘い

KPIでも反省がある。

つい、

  • 売上比率
  • リピート率
  • LTV

を置きたくなる。

もちろん大事だ。

でも、これは結果だ。

現場が今日動かせるものではない。

必要なのは、

  • 紹介依頼数
  • 改善提案件数
  • 標準プロセス適用率
  • 相談から成約への転換率
  • 高単価用途の提案数

こうした、現場の行動に近い数字だ。

KPIは観察するためではない。

動かすためにある。


これから意識すること

① まず「勝てる構造」を書く

単に強みを書くのではなく、

その強みがどう利益に変わるのか

まで書く。

② 一点突破に絞る

市場を広げすぎない。

一番単価が取れて、強みが活きる場所に絞る。

③ パターンDBで再現性を作る

属人性を否定しない。

ただし、属人に頼り切らない。

ノウハウをパターン化して、再利用できる状態にする。

④ KPIは現場が動ける数字にする

結果指標ではなく、

今日の行動が変わる数字にする。


最後に

自分の診断は、以前よりかなり良くなっていると思う。

企業の魂や、その会社らしさは見えるようになってきた。

でも、それだけでは足りない。

必要なのは、

冷徹な絞り込みと、
現場で回る仕組み化だ。

良い会社を見つけるだけではなく、

その会社がどこで勝つのか。

何を捨てるのか。

どう再現するのか。

ここまで書けて、初めて戦略になる。

「いい診断」から「勝てる戦略」へ。

次の壁は、そこだと思う。

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