世の中には、
「出張が好き」
「出張は楽しい」
と言う人がいる。
正直、私はその感覚がよく分からない。
なぜ楽しいのだろうか。
出張は、結構しんどい。
まず、移動時間が長い。
新幹線や飛行機に乗るだけでも疲れる。
知らない土地に行き、知らない人と打ち合わせをする。
これも結構エネルギーを使う。
特に初対面の人との打ち合わせが続くと、かなり神経を使う。
さらに夜は懇親会。
普段なら家でゆっくりしたい時間に、また人と話をする。
ホテルへ帰る頃には、ぐったりしている。
しかも、知らない街なので道も分かりにくい。
ホテルに着いても、なぜか家ほど熟睡できない。
そして翌朝は、少し寝不足のまま次の打ち合わせへ向かう。
これのどこが楽しいのだろうか。
そう思っていた。
ただ、出張を楽しんでいる人を観察すると、共通点があるように思う。
彼らは、仕事以外の目的を持っている。
例えば、
「その土地の美味しいものを食べる」
「朝早く起きて散歩する」
「サウナに行く」
「知らない街を歩く」
「その土地の文化に触れる」
といった具合だ。
つまり、
仕事のついでに、その土地を楽しんでいる。
出張を「移動を伴う仕事」と考えるのか、
「旅の要素が少し入った仕事」と考えるのか。
この違いは大きいのかもしれない。
もう一つ違うのは、人との出会いに対する考え方である。
私は、知らない人と会うことに、少しエネルギーを使うタイプだ。
一方で、人と会うことそのものを楽しめる人もいる。
新しい出会い。
新しい価値観。
新しい情報。
それが刺激になる人にとって、出張はむしろ楽しみなのだろう。
結局のところ、出張を楽しめるかどうかは、性格による部分も大きい。
無理に好きになる必要はないと思う。
ただ、もし少しでも出張を楽しむとしたら、
仕事以外の小さな楽しみを一つ作ること
なのかもしれない。
美味しい昼ご飯でもいい。
朝の散歩でもいい。
サウナでもいい。
そう考えると、少しだけ出張に対する見方が変わる気もする。
とはいえ、やはり私は、出張が終わって家に帰った時が一番ホッとするのだが。


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