KPIツリー修行、2回目。
前回は、
「KPIツリー=事業構造の模写(写像)」
という気づきを書きました。
今回はもう一段、実践寄りの学びです。
正直に言うと、これまでの私は「それっぽいKPIを全部並べる」ことで、KPIツリーを作った“つもり”になっていました。
でも今回の修行で腹落ちしたのは、
KPIツリーは整理する技術ではなく、捨てる技術だということ。
KPIツリーの作り方(実践編)
今回、腹落ちした作り方はとてもシンプルでした。
① まずKGI(最終目標)を定義する
最初にやるべきことは、
「この会社は、今年どんな状態を実現したいのか」を一言で決めることです。
- 売上なのか
- 利益なのか
- 体質改善なのか
ここが曖昧なままKPIを並べても、ツリーは必ず迷走します。
② 次に、経営レバー(主要KPI)を定義する
次に考えるのは、
KGIを達成するために、経営が「どこに資源配分するのか」です。
ここで定義するのが主要KPI。
重要なのは、主要KPIは「管理指標」ではなく、意思決定の指標だということ。
- どの事業を伸ばすのか
- どこで利益を取りにいくのか
- どこはあえて捨てるのか
この判断をするためのレバーが、主要KPIです。
③ 先行KPIを定義し、責任部門を明確にする
主要KPIが決まったら、それを実際に前に進めるのは「管理層」です。
そこで定義するのが先行KPI。
ここでのポイントは2つ。
- 主要KPIを「早めに異常検知できる」こと
- 誰が責任を持つかが明確であること
先行KPIは「結果が出てから反省するための指標」ではありません。
兆しを見て、手を打つための指標です。
④ 最後に、行動KPIを定義する
そして最後に、現場が日々動かす行動KPI。
ここは「測りやすさ」よりも、実行できるかどうかが最優先。
- 今日、何をやるのか
- 何を変えるのか
- 何をやめるのか
行動に落ちないKPIは、存在しないのと同じです。
KPIには「優先度」が必要だった
今回、最も大きな気づきがこれでした。
KPIは、全部盛ってはいけない。
- 今年やるKPI
- 来年以降に検討するKPI
これを分けないと、レバーが分散し、意思決定がぼやけます。
「将来も大事だから…」と全部入れた瞬間、KPIツリーは機能しなくなる。
KPIツリーは計画表ではなく、意思決定装置。
だからこそ、今年やらないKPIは、あえて入れない勇気が必要でした。
KPIの役割を整理すると、見え方が変わる
今回、頭の中が整理されたのは、KPIごとの「役割」を明確に分けたことでした。
主要KPI
経営層が、資源配分と重点領域を決めるための指標。
先行KPI
管理層が、異常や兆しを検知し、打ち手を判断するための指標。
行動KPI
現場が、日々の業務として実行・改善するための指標。
この整理ができると、
「このKPI、誰のためのものだっけ?」
という違和感に早く気づけるようになります。
まだ途中。でも、確実に見えてきた
正直、まだ完璧には作れません。
でも今は、
「なぜこのKPIを置いたのか」
「なぜこれは今入れないのか」
を説明できるようになってきました。
次のステップは、
主要KPI → 先行KPI → 行動KPI
この型を、事例ベースで何度も写経すること。
KPIツリー修行は、まだ続きます。


コメント