来年中に、会社を辞めて独立する。
これが、今の私が描いている計画である。
ただ、このことは会社ではほとんど話していない。
ごく限られた人しか知らない。
自分の中では、かなり前から考えてきたことであり、
「いつか独立したい」
という漠然とした話でもない。
実際に、そのつもりで準備も進めている。
ところが最近、少しだけ考え方が変わってきた。
「本当に来年でなければならないのだろうか」
そんな迷いが出てきた。
独立したくなくなったわけではない
ここは、自分の中でもはっきりしている。
独立する意思がなくなったわけではない。
むしろ、
60歳になる前には、自分の力で仕事をする世界へ踏み出したい。
この気持ちは変わっていない。
今の会社で、そのまま60歳を迎えている自分は、正直あまり想像できない。
だから、
「会社員として最後まで勤め上げよう」
という方向に気持ちが変わったわけではない。
迷っているのは、
独立するかどうかではなく、その時期である。
「会社を辞めたい」と「独立したい」は、少し違う
以前は、この二つが自分の中でかなり重なっていた気がする。
会社を辞めたい。
自分のやりたい仕事をしたい。
もっと自分の力を試したい。
だから独立する。
しかし最近、
少し分けて考えられるようになってきた。
もし今の会社にいながら、
自分がやりたい仕事に挑戦できる。
自分の強みを活かせる。
前向きに仕事ができる。
そういう環境があるのなら、
「会社を辞めること」自体を目的にする必要はないのではないか。
そう思うようになった。
「あなたがいるから頑張れる」と言ってくれる人もいる
ありがたいことに、
「あなたがいるから頑張れる」
と言ってくれるメンバーもいる。
決して多くはない。
むしろ希少である(笑)。
でも、だからこそありがたい。
管理職をやっていると、
自分が周囲からどう見られているのか分からなくなることがある。
役に立っているのか。
邪魔になっているのか。
何もしてくれない上司だと思われているのか。
そんなことを考えても、本当のところは分からない。
だから最近は、想像だけで考えすぎないようにしている。
ただ、実際にそう言ってくれる人がいる。
その事実は素直にうれしい。
そして、
「自分がここで、まだできることもあるのではないか」
とも思う。
一方で、残り続けたいわけでもない
だからといって、
「やっぱり会社に残ろう」
という話でもない。
ここが自分でも面倒くさいところである。
私は、
勝ち目のない戦場で戦い続けるのは嫌だ。
人も足りない。
武器も足りない。
構造的に難しい。
それでも結果だけを求められる。
そんな場所で消耗し、
結果が出なければ評価もされない。
それを、
「会社員だから仕方ない」
と受け入れ続けるつもりはない。
自分の人生の時間は有限である。
50代も後半になれば、その感覚は以前よりずっと強くなる。
「辞める・辞めない」ではなく、「何をしたいか」
結局、考える順番が逆だったのかもしれない。
「会社を辞めるか」
から考えるのではなく、
「これから自分は、何をして生きたいのか」
から考える。
企業の課題を一緒に考える。
データを使って経営を見えるようにする。
経営者と一緒に仮説を考え、試し、結果を確認する。
自分がこれまで培ってきたものを使いながら、そんな仕事をしてみたい。
それが会社の中でできる期間があるなら、それも一つの選択肢かもしれない。
できないのであれば、外に出る。
そう考えると、
「退職すること」そのものへのこだわりは少し薄くなる。
ただし、自分で決めた期限は持っておきたい
一方で怖いのは、
「もう少し会社にいよう」
を繰り返すことだ。
来年になったら、
「あと一年」。
その翌年には、
「ここまで来たから60歳まで」。
そうやって先送りしているうちに、結局何もしなかった。
それだけは避けたい。
だから、
60歳になる前に独立する。
この期限だけは、自分の中で持っておきたい。
期限があるからこそ、
今の会社に残るとしても、
「何となく残る」
のではなくなる。
ここで何を経験するのか。
何を身につけるのか。
誰にどんな価値を提供するのか。
独立したときに何を武器にするのか。
残る時間にも意味を持たせられる。
決意と迷いは、同時にあっていいのかもしれない
少し前まで、
独立を決意したのなら迷ってはいけない、
と思っていた。
迷うということは、覚悟が足りないのではないか、と。
でも最近は、そうでもない気がしている。
「独立する」という方向は決める。
でも、
「いつ独立するか」は、状況を見ながら考える。
この二つは矛盾しない。
人生の大きな決断なのだから、途中で考えが揺れるのは当然なのだろう。
大切なのは、
怖くなって先送りすることと、
状況を見て戦略的に時期を変えることを、
自分の中で混同しないことだと思う。
自分は何をすべきなのか
まだ答えは出ていない。
来年、予定どおり会社を辞めるかもしれない。
もう少し残るかもしれない。
ただ、一つだけ以前より明確になった。
私は、
「会社を辞めること」を実現したいわけではない。
自分がやりたい仕事をし、
自分の力を試し、
納得できる人生を送りたい。
そのための手段の一つが独立なのである。
そう考えると、
少しだけ肩の力が抜ける。
独立する意思は変わらない。
でも、その時期には迷っている。
今はそれでいいのかもしれない。
焦って答えを出すより、
残るにしても、辞めるにしても、「自分で選んだ」と思える決断をしたい。
今のところ、それが私の答えである。

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