美容業界は、きつい。
3年で8割が辞める。
人がいない。育たない。定着しない。
この業界で、まともに経営をしようとすると、ほぼ詰む。
そんな中で、レボルは何をやったのか。
結論から言うと、「美容室だけの会社をやめた」。
崩壊寸前からのスタート
就任後、やったことは王道だった。
- 週休2日
- 職能給
- キャリアパス
結果、売上は109%アップ。順調に見える。
だが、コロナで崩れる。
売上は3年で20%ずつ減少。
さらに社員からはこう言われる。
「考え方が違う」
「話しても通じない」
「どうせ無理」
経営者としては一番きつい局面だ。
ここで普通は、
- 集客を増やす
- 広告を打つ
- 単価を上げる
に走る。
だが、この会社は違った。
この会社の本質的な構造変化
やったことはシンプル。
「人材」を中心に再設計した。
Before
- 人が辞める
- 採用できない
- 現場が回らない
- 売上が不安定
After
- 人材育成システム
- 働き方改革
- 教育体制(研修センター・モデル300人)
- DXによる遠隔指導
結果、
離職率が下がる → 人が残る → 店が回る
つまり、売上ではなく「人」をKPIにした。
ここがポイントだ。
さらに重要なのは「事業構造」
この会社を美容室だと思うと見誤る。
本質はこれだ。
美容室 × メーカー × 教育ビジネス
つまり、
- 商品で稼ぐ
- 施術で稼ぐ
- 人材で稼ぐ
の3層構造。
これにより、
- 単一事業依存から脱却
- 収益の分散
- 相互シナジー
が生まれている。
強みは「技術」ではない
ここもよくある誤解だ。
強みはこれではない。
- カット技術
- 商品品質
ではない。
本当の強みは、人材を“作れる構造”にある。
具体的には、
- 教育インフラ(研修センター)
- 実践環境(モデル300人)
- DX(遠隔指導)
- キャリア設計
ここまで揃っている会社は少ない。
つまり、人が育つ仕組みそのものが参入障壁になっている。
課題はシンプル
ただし、この会社にも弱点はある。
それはこれだ。
儲けの設計がまだ弱い
具体的には、
- 固定費が重い(人材・店舗)
- 単発売上が多い
- 価格競争に巻き込まれるリスク
つまり、良い会社だが、利益が不安定になりやすい構造だ。
戦略の本質はここ
今回の戦略の軸は明確だ。
「優良顧客 × 継続収益」
短期:まずは“どこで儲けているか”を見える化
ここを外すと全部ズレる。
やるべきはこれだけだ。
- 店舗別採算
- 商品別採算
- サービス別採算
そして、高粗利領域に集中する。
さらに、
- 顧客管理
- 優良顧客の特定
ここまでやって初めて次に進める。
中期:サブスクは「美容」ではなく「関係」
ここも重要だ。
美容のサブスクは失敗しやすい。
理由は簡単。
来店は不定期だから。
だから設計はこうする。
- 頭皮ケア
- 髪質管理
- 美容相談
- データ蓄積
つまり、「来店」ではなく「関係」をサブスク化する。
これでLTVが伸びる。
もう一つの中期戦略:コンサル事業
実はここが一番儲かる可能性が高い。
なぜか。
人材育成ノウハウは横展開できるから。
- 美容室向け経営支援
- 人材育成支援
- 教育プログラム販売
つまり、自社の成功モデルを売る。
これは高粗利になりやすい。
長期:この会社のゴール
この会社が目指すべき姿はこれだ。
美容室ではない。
美容業界のインフラ企業である。
- 人材
- 経営
- 教育
- 顧客管理
全部を支援する。
ここまで行けば、単なる店舗ビジネスではなくなる。
この戦略の本質
この会社の面白さはここにある。
商品でも、店舗でもない。
人材構造で勝っている。
そして、
- 短期:採算可視化
- 中期:LTV設計
- 長期:業界支援
と、きれいにつながっている。
結論
美容業界は、技術で差がつかない。商品でも差がつかない。
だから最後に残るのはこれだ。
構造。
レボルは、
- 人材
- 教育
- 事業ポートフォリオ
この3つで構造を作り直した。
あとは、それをどう“利益構造”に変えるか。
ここが次の勝負になる。

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