【経営・リーダーシップ】経営が上手くいくポイント ― 経営者の決意

経営・リーダーシップ
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経営を変えるのは、結局「経営者の決意」だと思う。熱い思い、負けない精神力、固い信念、そして行動力。数多くの現場を見てきて、腹を括ったトップがいる会社ほど、組織も数字も動き出す。

決意は現場をどう動かすか

  • 社長自らが取引先開拓に走る(中里スプリング)
  • 業績連動に頼らず、先に社員の給与を上げる(深中)
  • 社長自らが得意先に出向き、パレット導入など現場改善を提案(カホク運送)

やるべきことを、待たずに社長自らがやる。シンプルだが、これが組織の空気とKPIを一気に変えるスイッチになる。

なぜ「決意」は成果に変わるのか

  1. 意思決定の速度が上がる(迷いがないので実装までのリードタイムが短い)
  2. 現場の「腹落ち」を生む(トップの行動が最強の説得材料)
  3. 小さな成功体験が連鎖する(成功の可視化は心理的安全性を高める)

社長の覚悟が会社を変えた具体例

古い慣習からの脱却とビジョンの再定義

  • 金杉建設(土木建設): 古い商習慣の見直し
  • 安岐水産(水産): 食文化を次世代につなぐミッションを社内浸透
  • 武蔵自動車教習所: ワンマンから共存共栄へ、理念の言語化と共有
  • 惻島製缶: MVVの立案と浸透でやらされ感からの脱却
  • 木村石鹸: 手続き主義から「意思」を尊重する文化へ転換

現場からの反発を越え、価値を更新

  • 飛騨産業(家具): 新発想に職人が反発も、在庫の節を活かす挑戦で評価に
  • ふらここ(雛人形): 伝統に新たな視点を導入し職人を説得
  • 相模屋食料(豆腐): 合議より率先、固定観念を壊す意思決定
  • ハマヤ(手芸卸): DX導入で「仕事を奪うのか」という反発を対話で乗り越え
  • 白ほう堂(化粧筆): 非日常から日常使いへ転換し需要を再定義

脱・下請け/価格競争からの離脱

  • 三洋産業(コーヒー器具): 値下げ要求を機に脱下請けを決断
  • 中島プレス工業: 自社の見せ場を作り下請け専門から転換
  • ふじや染工房: 自社商品化で販路と顧客接点を獲得
  • 小堀加工所(印刷): 小ロットへ構造転換し単価と生産性を両立
  • パノマ(リノベ): 元請け化で顧客の声に直接触れ、動機づけを強化

人を起点にした組織改革

  • 島田製作所(エレベーター部品): 年功から成果へ。変革期に離職を伴いつつ再構築
  • スリーハイ(産業用ヒーター): 共に考える文化を醸成し殺伐さを解消
  • タシロ(精密板金): 3K払拭、就業規則の言語化とスキル可視化
  • 光和衣料(学生服): 数字至上から顧客要望起点へ、在庫の山と決別
  • クリオロ(洋菓子): 厳しさ一辺倒から人を大切にする運営へ

市場・顧客の見立てを変える逆転発想

  • まるおか(食品スーパー): 大手商品を置かず「おいしさ」一点突破。生産者の言い値で買う
  • 英国屋(スーツ): 来店後の購買率確信を起点に投資判断
  • DG TAKANO: 2か月無償貸与の逆張りで外食大手の導入率を獲得
  • ワイ・エス・エム(照明): 倒産寸前から社長自ら営業で突破口
  • スズキ機工: 転用リスクを機に取引中止、御用聞きと商圏絞り込みで信頼構築

その他の覚悟と実行の数々

  • 吉村(包装資材): 価格競争からの戦略的離脱
  • 山本海苔店: ブランド価値の再定義と小さな成功の積み上げ
  • 創喜(靴下): 体験で価値を見える化し、ファンを創る工場へ
  • 山崎製作所(金属加工): 地域産業のハブを志すビジョンで自社商品化
  • 小島工務店: 金融機関に厳しく言われても地域と従業員を守る選択

決意を仕組みに変える5つの打ち手

  1. 意思決定の原則を言語化する(何をやらないかまで明確に)
  2. 最初の1割に集中投下する(小さく勝って可視化し、横展開)
  3. 現場の抵抗は前提に置く(対話の場と試作の場をセット)
  4. 成功の記録を残す(社内SNS、朝礼、ミニ事例集)
  5. 数字と物語の両輪で伝える(KPIと顧客ストーリーを並走)

経営者のセルフチェック

  • 自分が先に動いているか(営業・採用・現場改善)
  • やらないことを決めたか(資源の集中)
  • 小さな成功を意図的に設計したか(検証→拡張の設計図)
  • 社員に「なぜ」を語り続けているか(理念と文脈の共有)
  • 成功と失敗を資産化できているか(ナレッジ化・再現化)

おわりに

覚悟は、燃える想いだけではない。仕組みとして埋め込み、日々の意思決定と行動を変えていくこと。ここから会社は変わる。

あなたの現場でも、最初の一歩を一緒に設計できます。まずは小さな成功から、始めましょう。

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