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🔸新人が来た
この10月に、新人が入ってきた。
年齢を聞いて驚いた。自分の子どもと同い年である。
ふと気づく。
自分が新入社員だったころ、部長だった人と――
今の自分は同じ役職になっているのだ。
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🔸あの頃の上司の顔
当時の部長は、穏やかな人だった。
声を荒らげることもなく、どこか余裕がある。
それでいて、周囲からは尊敬されていた。
ただ一度だけ、鬼のような形相を見せたことがある。
私が「会社を辞めます」と告げたときだ。
「君の大学からは、もう新人は取らないかもしれない」
あの時の一言は、今でも覚えている。
“本気で人を育てていたからこそ出た言葉”だったのだと思う。
今なら、その気持ちがよく分かる。
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🔸新人の姿に、当時の自分を見る
今の新人を見ていると、
かつての自分を思い出す。
期待と不安の入り混じった表情。
一つひとつの言葉に反応し、
目の前の仕事に全力で取り組もうとする姿。
あの頃の私は、がむしゃらで、要領も悪かった。
でもその一生懸命さが、今の自分をつくったと思う。
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🔸もし、あの頃の自分に言えるなら
「少し先の自分をイメージしてみなさい」
そう言うだろう。
会社の仕事だけでなく、
自分を広げる“+αの自己投資”を続けること。
そして、うまくいかない時も、
「今できることはまだある」と信じて続けること。
きっとそれが、後で大きな財産になる。
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🔸選んだ道に、後悔はない
ありがたいことに、こんな私にも役員になる道も提示してくれた上司がいた。
今、その方はわたしの会社でも社長の次のポジションである。
でも私は「家族と一緒に生きる道」を選んだ。
あの時の決断に、後悔はない。
今は、“会社の中で偉くなること”よりも、
“社外で認められるスキルを磨くこと”に興味がある。
この歳になっても、まだ成長の途中だと感じる。
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新人が来るたびに、時の流れを感じる。
でも同時に、自分の原点にも戻れる。
「自分も、誰かに見られていた」
「誰かの言葉に支えられていた」
そう思うと、今度は自分がそれを返す番だと思う。
一人の新人の姿が、
もう一度“初心”を思い出させてくれた。


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