「この程度でやっときましょう。」
——たった一言が、お客様の信頼を失うきっかけになりかけた。
アンシン建設工業の現社長はこの出来事から深く反省し、
“誠実な接客こそ工務店の本質” と経営を根本から作り直す覚悟を決めます。
それまでの「職人気質の工務店」から、
“暮らしの幸福をつくる地域密着工務店”へ。
この変革こそが、紹介だけで仕事が途切れない仕組みにつながっていきます。
■ 無垢材×完全オーダーメイド。健康と暮らしに寄り添う家づくり
アンシン建設工業の家づくりは、「建てる前の生活リサーチ」が特徴。
- アトピー・アレルギーに配慮した無垢材住宅
- 家族単位の生活動線を徹底的にヒアリング
- 週末の過ごし方・掃除の仕方まで考えた設計
いわば、設計図だけではなく“暮らしそのもの”をデザインする工務店です。
■ 紹介で仕事が絶えない理由
広告をほぼ使わずに仕事が増え続ける。 これを実現する理由は、次の2つです。
● 1時間以内に駆けつける超地域密着サービス
「ちょっと調子が悪い」程度でもすぐ対応。
小さな感動の積み重ねが大きな信頼につながる。
● OB客の紹介が連鎖し続ける構造
無垢材住宅に満足したお客様が、自然と親族や友人に紹介。
紹介率が極めて高い工務店として知られる。
■ 診断士としてのアドバイス(今後の伸びしろ)
アンシン建設工業はすでに強いブランド性を持っていますが、 さらに成長するための戦略は大きく5つあります。
① 伝える:ストーリーブランディングの体系化
アンシン建設工業の価値は「無垢材」「健康」「誠実さ」という無形資産にあります。 これを体系化し、顧客に“言語化して伝わる仕組み”を作ることが重要です。
- 社長の原体験(反省 → 再生)をブランドストーリーとして整理
- 無垢材を使う理由を科学的に発信(VOC・湿度・温度・肌への影響)
- 施工の裏側や大工の技術をショート動画化
- OB宅見学ツアーのシステム化
- “暮らしのビフォーアフター”をInstagram・YouTubeで発信
特に無垢材 × 健康のエビデンス提供は差別化になります。
② 絞る:半オーダー住宅ラインの設計
完全注文住宅は強みですが、忙しい共働き世帯は「簡単に選びたい」と考える場合も多い。 そこで ニーズ別に“入口商品”を絞ると強い武器になります。
- アレルギー・アトピー配慮型住宅
- 共働き向け“家事ラク動線”住宅
- 2世帯ゆる同居プラン
- リモートワーク最適化住宅
入口を絞ることで、集客効率が大幅に上がります。
③ 広げる:若い世代への接点づくり
将来の見込み顧客との接点作りは大きな資産になります。
- 自然素材を使ったプチリフォーム事例の発信
- 20代・30代向け「家づくりスタート講座」
- 収納・間取り改善のミニコンサル(低価格サービス)
“家を建てる前の相談”こそが、未来の受注につながります。
④ コラボ:暮らし全体のソリューション企業へ
工務店の枠を超えて、生活領域全体を支援する方向性です。
- 家電量販店とのコラボ(空気清浄・加湿等)
- インテリアショップとのコーディネート提案
- 健康アレルギー団体との情報協創
- 地域病院や整体との「健康住宅セミナー」開催
“家を建てる企業”から“暮らしをプロデュースする企業”へ進化できます。
⑤ 組織改革:生活リサーチの標準化
アンシン建設工業が行う「徹底的な生活ヒアリング」を 再現性のある診断ツール に落とし込むことで、品質がさらに安定します。
- 平日・休日のタイムスケジュール分析
- 家族の居場所・動線の可視化
- 掃除が面倒な場所・生活のストレス点を棚卸し
- アレルギー・肌トラブル調査
- モノの量・収納のクセの分析
「暮らしを深く理解して設計する工務店」というブランドが確立されます。
■ まとめ
アンシン建設工業は、無垢材を使った健康住宅を提供するだけでなく、 誠実さを軸に“暮らしそのもの”をデザインしている工務店です。
お客様に選ばれるのは、技術よりも「姿勢」。
紹介が途切れず、地域で愛され続ける理由はここにあります。


コメント