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メディアで仕入れた企業紹介(+勝手な企業診断)です。
🔸銀行から「不良債権」と言われた日
小嶋工務店は、1965年創業の工務店です。
かつては資金繰りが厳しく、銀行からは
「お前は不良債権だ」
と言われるほど、経営は崖っぷちの状況でした。
しかし、社長は心が折れませんでした。
「父が生きているうちに、必ず良い会社にする」
という強い思いを胸に、再生への道を模索し続けたのです。
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🔸「東京の木」をブランド化する決断
再生のきっかけとなったのは、「東京の木」を使った家づくりです。
地元多摩エリアの木材を積極的に活用し、「東京の木」というブランドを確立。
この取り組みは国土交通省からも評価され、「長期優良住宅先導事業」に採択されました。
さらに、木材の調達から製材、加工、施工までを一気通貫で行うため、
林業・製材業者・工務店がワンチームとなる仕組みを構築。
このプロジェクトには長い年月がかかりましたが、
結果として地域全体を巻き込んだブランド戦略に成功しました。
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🔸WHAT:耐久性と安心の住まい
小嶋工務店が目指すのは、単なる住宅提供ではないのではと、わたしは考えております。
「心地よく、長く住み続けられる家」・・・これがお客様への提供価値(WHAT)と思います
東京の木を使った家は、
• 高い耐久性 → 長く安心して住める
• 地域循環型 → 地元林業との連携で資源を守る
• 環境への貢献 → 国産材の利用でCO₂削減にも寄与
こうした価値をお客様に届けることで、差別化されたブランドを築きつつあります。
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🔸バスツアーで「体感型マーケティング」
小嶋工務店では、住宅購入希望者など向けにバスツアーを開催。
• 東京の森を訪れ、木の伐採現場を見学
• 製材工場での加工工程を体感
• 完成住宅の見学会で、木の香りと質感を肌で感じる
これにより、お客様は「東京の木の家」の魅力を五感で体感できます。
体験を通じたブランディングは、非常に効果的です。
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🔸診断士としての私の視点:ブランド強化とコラボで次の成長へ
診断士として見ると、小嶋工務店の次の一手は
「住宅+αのブランド戦略」です。
1. 家具・インテリアメーカーとのコラボ
• 「東京の木」を使ったオリジナル家具や雑貨を自社ブランド化
• 住宅購入者へのセット販売でブランド価値を高める
2. SNS・YouTubeでの発信強化
• 家づくりの裏側や木材調達のストーリーを動画で見せる
• 顧客の声や施工事例を発信し、認知度を拡大
3. サブスク型アフターサービス
• 定期点検・メンテナンス・家具リニューアルをサブスク化
• 顧客との長期的な関係を構築
こうした施策で、
「家を建てる工務店」から「暮らしをデザインするブランド」へ進化できるのではと考えました。
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小嶋工務店の挑戦は、「地域資源を活かしたブランド戦略」の成功例です。
• 銀行から「不良債権」と言われたどん底からの復活
• 「東京の木」をブランド化した独自戦略
• 林業・製材・工務店のワンチーム体制で地域を巻き込む
• SNS・コラボ・体験型マーケティングで次の成長を狙う(勝手なわたしの想像提案)
「地元の価値を最大限に引き出すこと」が、中小工務店にとって最大の差別化戦略になると感じました。
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