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メディアで仕入れた勝手な企業診断です。
🔸専業主婦から突然の社長就任
井口機工製作所は、1955年創業の工業用ターンテーブル製造メーカーです。
国内トップシェアを誇る技術力を持ちながら、ある時大きな転機が訪れます。
専業主婦だった現社長が、突然トップに就任したのです。
当然、職人たちからは反発の声が上がりました。
「現場を知らない人に何ができるんだ」
しかし社長は一歩も引きませんでした。
現場に足を運び、技術を学び、社員と一対一で対話を重ねる日々。
その熱意が次第に職人たちの心を動かし、やがて「この人とならやっていける」と認められたそうです。
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🔸国内トップシェアを支える技術力
井口機工製作所の強みは、回転速度と停止位置を精密にコントロールできるターンテーブル技術。
展示会・生産ライン・物流倉庫など、あらゆる場面で欠かせない製品を作り続けています。
さらに、社長の強みは「バイタリティ」と「即断即決力」。
思い立ったらすぐ行動し、試行錯誤しながらも会社を次のステージへ導いたのだと感じました。
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🔸組織改革で“一枚岩”の会社へ
社長がまず取り組んだのは組織改革でした。
• 責任範囲の明確化
• 分業体制の構築
• 社長自らが社員と対話し、方向性を共有
こうして、全員が同じゴールに向かって進む一体感のある組織へと変化しました。
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🔸BtoCへの挑戦と新たな可能性
これまでBtoB中心だった井口機工製作所ですが、
現在は一般消費者向け(BtoC)チャネルの拡大に挑戦し、フェイスシールドなど自社開発製品の直販に取り組んでおられます。
BtoBの高精度技術を、BtoCの新しい市場に広げる戦略です。
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🔸診断士としての私の視点:サービスモデル+コラボ戦略
診断士として見ると、今後のポイントは「製品×サービス」かなと思います。例えば以下のような取り組みは面白いかも。
1. アフターフォロー付きの販売モデル
• 故障予知や部品交換時期をIoTで通知
• 遠隔で稼働状況をモニタリングするリモート管理サービス
• 定額サポート付きのサブスクモデルも検討価値あり
2. 家具・インテリアメーカーとのコラボ
• 強みの溶接技術を活かした高品質なオリジナル製品の開発
• インテリアやDIY市場への進出でブランド価値を拡大
こうした動きを進めれば、井口機工製作所は「ターンテーブルの会社」から
「回転技術で生活を便利にするブランド」へと進化できるでしょう。
井口機工製作所のストーリーからは、「覚悟と対話が組織を変える」ことを教えられました。


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