【事例】小松ばね工業|極小精密ばねと“本気の経営改革”で再生した町工場

成功事例

メディアで仕入れた勝手な企業診断です。

🔸創業者急逝から始まった経営危機

小松ばね工業は、1941年創業の老舗ばね製造会社です。

しかし創業者の急逝により、経営経験のなかった現社長が突然トップに就任。

「決算書も読めない」「赤字経営」「社内の空気は停滞」──まさに崖っぷちの状態でした。

追い打ちをかけたのは、取引先から言われた一言。

「お宅はお金を踏んでいるね」

工場内は整理整頓が行き届かず、足の踏み場もない状態。

社長はここで初めて「このままでは倒産する」と強く危機感を抱いたのではないかと思います。

🔸本気の経営改革:整理整頓から始めたV字回復

社長は経営セミナーに通い、経営計画書を作成し、社内に浸透させ、本気の推進を進めました。

“本気”を示したことで、社長の座を狙っていた役員は退社。

「変わらなければいけない」という意識が社内に芽生えます。

改革の第一歩は、徹底した掃除と整理整頓だったそうです。こういった地道な取り組みが功を奏し、徐々に業績は回復していきました。

🔸多くが認める極小精密ばね

小松ばね工業の最大の強みは、極小精密ばねを製造できる職人技術です。

100分の1ミリ単位の精度で工具を作ることができるこの技術は、

医療機器や精密機械など、幅広い分野で重宝されているそうです。

さらに、同社はYouTubeを活用して

「ばね製造の面白さ」を積極的に発信。

これにより、採用面でも若手人材から注目を集めるようになったのではと推察します。

🔸診断士としての視点:ブランド開発とDXで新市場を狙う

診断士として見ると、小松ばね工業の次のステップは、“下請けからブランドメーカー”への進化だと考えます

1. 自社ブランド商品の開発+継続的な発信

ばねを使ったアクセサリーやインテリア用品

• 極小精密技術を活かした「唯一無二の商品」で差別化

2. DXによる在庫管理の効率化(おそらく困られているのでは?)

画像認識AI+高精度カメラで微細部品の在庫を可視化

ロット単位・トレー単位のバーコード管理で省力化

• 生産と在庫をリアルタイムで連携する仕組みの構築

こうした取り組みによって、小松ばね工業は「技術力×ブランド力×デジタル」を掛け合わせた成長が狙えるはずです。

「自社ブランドとDXで新市場を狙う未来戦略」この流れを強化すれば、

小松ばね工業は「町工場」から「世界を舞台に戦う精密ブランド」へ進化の可能性もあるのではと感じました。

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