【成長・マインド】シニア層とリスキル―いま直面する現実

成長・マインド

最近、「シニア層のスキルが通用しなくなっている」という話を耳にすることが増えました。実際、シニア社員に話を聞いてみると、

「もう歳だから今さら…」

「新しい技術に頭が追いつかない」

といった声も少なくありません。

しかし、そのまま立ち止まってしまうと、成果も上がらず、会社からも必要とされなくなる。結果として、本人にとっても“働き続けにくい状況”に陥ってしまうのです。

🔸管理職としての本音

私自身、管理職として感じるのは「変化に適応しようとしない人材は抱えにくい」ということ。これは決して突き放したいわけではありません。むしろ、お互いにとって望ましくない状況を避けたいのです。

会社も生き残りをかけて変革を進めています。戦力外とみなされる人を、今後ずっと抱えていく余裕はないでしょう。だからこそ、「自分のスキルは社外に出ても通用するのか?」という視点を持ち続けることが、シニア層にとってますます重要になっていると思います。

🔸結局、誰のためなのか?

リスキルは会社のためだけではありません。結局は、自分自身の生活や働き方を守るためのもの。実際、私もシニア世代に近づきながら「自分の市場価値はどうか」と問い直す機会が増えました。

本音を言えば、人事制度でうまく「仕組み化+スタッフが現場に深く入り支援」することが理想です。しかし「現場に丸投げされがちな現実」のなかで、結局最後に守れるのは“自分自身”なのだろうと思います。

だからこそ、私も日々小さな努力を重ね、自分の目標に近づいていきたいと考えています。まずはやれる範囲の第一歩を踏み出すこと、そしてそれを継続することが大事なのでしょう。「毎日1%の成長を1年間続けると、約38倍になる」という有名な例もあるとおり。また、自分自身がなんとかせねばと考える人にとっての伴走者でありたい。

シニア層にとって「リスキル」は避けられないテーマです。会社も個人も、変化からは逃げられません。「まだ大丈夫」と思っている間に、気づけば取り残されてしまう。その未来を避けるために、今から一歩を踏み出すことが大切なのではないでしょうか。

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