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メディアで仕入れた企業紹介です
🔸3年連続赤字からの再生
西尾ガラス鏡工業所は、1932年創業の老舗ガラス鏡加工会社です。
しかし、リーマンショックと東日本大震災の影響で、3年連続赤字という苦境に立たされました。
社内には一体感がなく、創業家と従業員の間には深い溝。
このままでは会社が立ち行かない──。
経営者はここで大きな決断をします。
「同族経営を見直し、組織を変える」という大胆な改革です。
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🔸1泊2日の合宿が生んだ「本音のすり合わせ」
まず始めたのは、1泊2日の合宿。
目的は「喧嘩」ではなく、「本音のすり合わせ」。
お互いの立場や思いをぶつけ合い、対立を解消する場を作った結果、
「やらされ感」から「自分たちで会社を作る」へ、社員の意識が大きく変わりました。
さらに、抜擢人事を進め、若手や中堅にも責任あるポジションを任せることで、
「挑戦する文化」が少しずつ根づいていったそうです。
ただ、ここは簡単ではなかったはず。現実的には、かなりの勇気と忍耐が必要だったはず。壁も多くあったと思います。ここでどんな試練があったか、乗り越える時の考え方や具体的な行動はもう少し知りたいですね。
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🔸世界を魅了する職人技
西尾ガラス鏡工業所の最大の強みは、ガラスと鏡の精密加工技術。
特に「45度接着」と呼ばれる極めて高度な技術は、世界的ブランドからも高い評価を受けているそうです。この技術は、単なる部品を作るのではなく、「空間そのものを演出する力」を持っているとわたしは感じました。
なので、高級ホテルやラグジュアリーブランドの店舗に採用されるのも納得です。
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🔸「空間を演出する」価値の広がり
西尾ガラス鏡工業所は、単に鏡を作る会社ではありません。
「空間を演出する」ことこそが、この会社の本当の価値とわたしは思います。これこそが「WHAT」ですね。
診断士視点で見ると、今後は、既存のBtoB市場(高級ホテル・アパレル・海外富裕層向け)だけでなく、BtoC市場への展開も面白いと感じます。
具体的には、、、
• 高級インテリア向けのオーダーメイド商品
• 空間デザインを含めた企画・コンサルティングサービス
• 提供後のアフターフォローによる長期的な顧客関係構築(これはBtoB)
単なる「製造業」から「空間演出のパートナー」へと進化の可能性を感じました。
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🔸DXとの融合もチャンス
IT視点から見ると、今後はDXや環境問題解決との融合も面白いと思います。
• 鏡・ガラスの3Dシミュレーションを用いた提案
• ARを活用した「空間演出プレビュー」サービス
• サステナブル素材を使った高級インテリアブランド開発
技術面・コスト面で、上のIT化は現実的なハードルは高いと思います。わたし自身もこれらの提案は未経験です。一部の先端的な大手企業の取り組みのように思いますが、可能性としては考えられると思います(わたしが知らないだけかもですが笑)。
ただこのように、既に持っている職人技にデジタル技術を掛け合わせれば、
「高付加価値×体験型」のビジネスモデルに進化できると感じます。
これからは、BtoBの高級路線を強化しつつ、BtoC・DX・サステナブルといった新しい市場への挑戦が、次の成長ストーリーを描くカギになるでしょう。
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