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🔸経営に必要なのは「伝える力」
経営がうまくいくためには、商品力や価格競争力ももちろん大事です。
でも意外と見落とされがちなのが 「伝える力」 です。
どんなに良い商品を作っても、その価値がお客様に届かなければ意味がありません。
むしろ「伝え方」ひとつで、商品の見え方やお客様の感じ方は大きく変わるのです。
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🔸事例から学ぶ「伝え方」の工夫
いくつかの企業の取り組みを見てみると、この「伝える力」が共通の成功要因になっています。少しだけ紹介しますね。
• 紳士服メーカー:商品の良さや歴史を「ストーリー」にして伝える。単なるスーツではなく、背景にある物語がお客様の心を動かす。
• ローカルスーパー:マイクパフォーマンスで消費者に直接アピール。店員の熱量がそのまま購買につながる。
• 車両メーカー:製品のストーリーを営業活動で伝える。ただ機能を語るのではなく、「なぜ生まれたか」を伝えることで信頼を獲得。
• 豆腐店:食事制限やアレルギー対応といったストーリーを発信。「豆腐=ヘルシー」だけでなく、「困りごとを解決する食材」としての価値を広げる。
これらはすべて、商品そのものではなく“背景”を伝える工夫です。
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🔸診断士としての視点
私はこの「伝える力」を、もっと中小企業が磨くべき武器だと考えています。
多くの経営者は「いいモノを作れば売れる」と思いがちですが、実際には お客様がどう理解し、どう共感するか が勝敗を分けます。
だからこそ、
• 物語(ストーリー)として伝える
• データ(エビデンス)で伝える
•会社の設立した経緯や社長の事業に掛ける想いを伝える(→ファンになってもらう)
• 感情に訴えかける
• 誰にとってどんな価値があるかを具体的に示す
こうした工夫を仕組みにすることが、経営を一歩進める鍵だと感じています。
特に、今はSNSやYouTubeでの発信が特に重要です。メーカーや卸でも直接消費者と交流したり、意見を聞いたりできる重要なツールです。成長している中小企業はほぼ高い確率で利用されていると思います。
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経営が上手くいくためには、商品開発やコスト管理だけでなく「伝える力」が不可欠です。
モノに込められたストーリーをどう届けるか。
お客様に「なるほど、だから買いたい」と思ってもらえるか。
ここに力を入れられる企業ほど、長く愛される存在になれるのではないでしょうか。
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