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🔸なぜ社長は数字を嫌うのか
多くの中小企業の社長は、事業を動かすこと自体にはとてもエネルギッシュです。
新しい取引先を開拓したり、製品やサービスを売り込んだりするのは得意。
しかし一方で、「数字で振り返る習慣」が乏しいケースも少なくありません。
• 「売上は稼げばいい、振り返るのは面倒」
• 「数字を見ても今さら変わらない」
• 「他にやるべきことが山ほどある」
そう思い、数字の確認を「無駄な作業」と感じてしまうのかもしれません。
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🔸家計簿との共通点
家計簿をつけるのが得意な人ならピンとくるはずですが、
数字を記録すると「無駄な支出がどこにあるか」が視覚的にわかります。
同じように、経営においても数字をつければ:
• どの取引が利益を押し下げているか
• どの部門が効率的に稼いでいるか
• どのコストが膨らんでいるか
が見えてきます。
つまり数字は「現場の感覚」を裏付けるものであり、未来の行動を選択する材料になるのです。
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🔸 本当の理由は「めんどくさい」
では、社長が数字を避ける本当の理由は何か?
多くの場合、それは 「めんどくさいから」 に尽きると思います。
• 他に優先事項がある
• 経理の資料が複雑すぎて分かりにくい
• 数字を見ても活かせるイメージが湧かない
だからこそ、「やれば有用だとわかっていても、後回しになる」のです。
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🔸診断士の役割:一緒にやってみること
数字嫌いの社長に必要なのは、「これを毎日やりましょう」という指示ではなく、
「一度一緒にやってみる」伴走かなと感じます。
• 難しい会計用語を使わずに、身近な数字から始める
• 一度グラフ化して「見える化」し、効果を実感してもらう
• 数字を見て判断した小さな成功体験を積んでいただく
そうすれば、社長自身が「案外簡単だ」「やってみる価値がある」と気づかれたらしめたもの。
ここから数字を味方にする習慣が生まれるのではと感じます。
数字は冷たいものではなく、社長の判断を助ける道具です。
その第一歩を一緒に踏み出すのが、診断士の使命だと思います。
私自身も、今はまだまだ全然伴走できるレベルにはないですが、必ず機会を作りレベル上げ、
中小企業の経営者と伴走できるようになりたいと思ってます。


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