【勝手に企業診断】英田エンジニアリング|駐車場フラップ板から地域課題に挑む産業機械メーカー

勝手に企業診断

🔸経営者の決意

1974年創業の英田エンジニアリングは、産業機械メーカーとしてスタートしました。経営不振に直面した際にはリストラを余儀なくされましたが、その経験を経て「人を大切にする経営」を貫く方針に転換。今では地域に貢献する技術開発に力を注いでいます。

🔸強み:データとものづくりの融合

英田エンジニアリングの代表的な製品は、駐車場のフラップ板単なる機械の提供にとどまらず、利用履歴をデータ化し、次の商品開発や顧客サービスに活かしています。

さらに注目すべきは、地域の高齢化を見据えた「踏み間違い防止アクセル」アクセルを強く踏み込むとブレーキがかかる仕組みで、事故防止に貢献。社会課題を出発点に、ものづくりを進める姿勢が光ります。

🔸今後の可能性

診断士の視点からは、この「駐車場データ」を外販する取り組みに可能性を感じます。

自治体向け:周辺道路の混雑状況との相関を分析し、交通政策に活用。

商業施設向け:駐車データと購買行動を紐づけ、来店割引やサービス改善に応用。

自社の経営改善:データを基にした売上予測や商品開発。

さらに、認知度向上のために「DIY教室」や「ものづくり体験イベント」を開催し、技術力と面白さを一般の人に伝えるのも有効でしょう。また、道路事情の悪い海外展開に対する可能性もありそう。

🔸学びのポイント

英田エンジニアリングの事例から学べるのは、「データを活かすものづくり」です。単なる製造にとどまらず、利用データを次の価値創造につなげる姿勢は、中小企業にとっても大きなヒントになります。

「困り事から商品を生み出す」視点が、新しい市場を切り拓く鍵となるのでしょう。

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