メディアで見た企業の勝手な企業診断です
🔸取引先倒産による需要激減
大川ガラス工業は、1916年創業の老舗ガラス瓶卸会社です。
長年、食品・飲料メーカーを中心にガラス瓶を供給してきましたが、取引先の相次ぐ倒産により需要は激減。
従業員5人という小さな組織にとって、この状況はまさに存続の危機でした。
しかし、経営者は立ち止まりませんでした。
「このままでは終われない。新しい需要を自分たちで作ろう」と打開策を模索し始めたのです。
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🔸コラボで生まれた新しい価値
大川ガラス工業の強みは、「コラボレーション力」です。
既存の取引先に依存せず、デザイナーや学生と積極的にコラボして商品を開発。
お客様の共感を生む製品づくりに挑戦しています。
たとえば:
• デザイナーとの共同開発 → パッケージやボトルの見た目で選ばれる商品を実現
• 学生からのアイディアを採用 → 若者感覚を取り入れた新しい製品開発
• アーティストとのコラボ → 奥田民生さんのオリジナルグラスを提案 → 商品化に成功
「ガラス瓶を売る会社」から「デザインと物語を届ける会社」へ
大川ガラス工業は、こうして新しい市場を切り開いているように感じました。
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🔸共感で選ばれるガラス製品
近年は、“バックヤード(背景)への共感”で購入する顧客が増えているそうです。
大川ガラス工業では、「リサイクル可能なガラス瓶」や「環境に配慮した製造プロセス」を丁寧に発信することで、「パッケージのデザインが可愛いから欲しい」という声も多く、
機能だけでなく感性で選ばれるガラス製品へと進化しているように感じました。
これにより、国内だけでなく海外展開も視野に入れるようになりました。
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🔸診断士としての私の視点:共感マーケティングを加速する
診断士として見たとき、大川ガラス工業がさらに成長するためには、
「共感を集める仕掛け」を強化することがカギだと感じました。
具体的には:
• SNSでの“開発ストーリー”発信
→ 学生やデザイナーと試作を繰り返す現場の様子を動画で共有
• アイデア収集のオープンプラットフォーム化
→ Web上で一般消費者からアイデアを集め、新製品に反映
• クラウドファンディング活用
→ “共感”を集めながら販売前に市場を検証
• 海外デザイナーとのコラボ
→ グローバルで支持されるガラスデザインブランドを構築
こうした動きが加われば、大川ガラス工業は単なる「瓶メーカー」ではなく、「ガラスとデザインで共感を生むブランド」へと進化できるのではないかと感じました。
みなさんの会社において、ヒントになる要素はありませんでしたでしょうか?
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