難しい資料(プログラムや設計書なども)を一気に仕上げようとして、あとで「なんでこのミスや思い込みに気づかなかったんだろう…」と思ったことはありませんか?
実は、資料作りの精度を上げるコツは「時間を置くこと」にあります。私自身、めんどくさい難易度の高い資料を作るときには、あえて一気に仕上げず、少しずつ作ることを意識しています。
🔸時間を置くことで“見える”ものが増える
一気に資料を完成させようとすると、脳が疲れて「見落とし」や「思い込み」が増えます。
逆に、時間を空けると脳がリセットされ、まるで他人の資料を見ているかのように冷静にチェックできます。
結果として、
• 誤字や数字ミスに気づきやすい
• 言葉の流れや図の構成が客観的に見える
• 複数の視点から内容を検証できる
といった効果があります。
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🔸脳科学的にも“分散学習”が有効(らしいです)
これは感覚だけてなく、心理学的に「インキュベーション効果」と呼ばれるそう。
人は時間を置くことで、情報を無意識に整理・再構築し、新しい視点で物事を見られるようになる。
だから、翌朝に見直すと、
「昨日は気づかなかった言葉の違和感」や
「データの不整合」がすぐ目に入ってくるんです。
また、記憶科学的にも裏付けがあるそうです。
一度に長時間作業するよりも、時間を置いて何度か見直す「分散学習」の方が、情報が定着しやすいと言われています。
つまり、資料の中身をより深く理解したまま作れるというわけです。
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🔸精度を高めるための3つのコツ
私が意識しているのは、次の3つです:
1. 初回は“粗く”作る
最初から完璧を目指さず、まずは骨組みだけ作る。
2. 時間を置いて“客観視”する
半日〜1日おくと、別人の目で見直せます。
3. 複数回の小さな修正で仕上げる(推敲は何度も繰り返します)
1回で完成させるよりも、3回の小さな見直しの方が精度は高いです。
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資料を一気に作り上げるのは効率的に見えますが、実は精度を犠牲にしてしまうことが多いです。
少しずつ作り、時間を置いて見直すことで、結果的には早く、しかも完成度の高い資料を仕上げることができます。
逆に時間を空けて、資料を確認して大きく問題なさそうであればすでに一定の品質は確保できているのかもしれません。自分の資料の品質は分かりにくいですが、それを測る一つの基準に出来るかも。
「効率」と「精度」を両立させたい方に、ぜひおすすめしたい方法です。
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